井の頭恩賜公園というのは、子供の頃の行き先の定番。学校の遠足や写生大会で何回も行っている目新しさのない場所です。しかし、今の目で見るとどう見えるのか、という点が気になりました。
しかし、地図と見ているとふと気になる地名が。
御殿山?
標高データを見ると少し盛り上がった土地が無いこともありません。
そこに御殿があったのかも知れません。
そこで実際に見に行くことにしました。
その際、出発前に井の頭恩賜公園の紹介サイトを見てびっくり。
園内に御殿山と示された場所がある……。
いくら何回も井の頭公園に来たことがあったと言っても、そんな山を見た記憶はありません。
ここまで来たら御殿山の現物を見に行くしかありません。
というわけで行ってきました。
御殿山の正体 §
結局、御殿山の正体は微高地でした。少し周囲より高いだけ。しかし、池から見るとまるで山のように見える位置です。将軍が休憩する建物があったから御殿山と呼ばれただけのようです。
玉川上水から井の頭の池への導水路 §
御殿山を調べている際に、玉川上水から井の頭の池への導水路がどうなっていたか気になりました。標高からある程度推定できそうな気がしました。水は低いところを流すしか無いので。
結果として以下のことが分かりました。
- 玉川上水から井の頭の池まで、やや標高が低い土地が続いている
- しかし、標高差は上流に行くと明瞭では無くなる
人工水路であれば標高差は付かないはずです。
おそらく、以下のような状況では無いかと推定します。
- 一部は天然の水路であった
- 上流部は雨天に水が流れる程度のやや窪んだ土地でしか無かった
- 玉川上水から補水するときにそれを利用して工期を短縮した
そこで見つけたもの。もしかしたらこれが本来の水源?
推定導水路径路 §
上の写真はB点付近。